「星々の舟」村山由佳:作(文春文庫)

本を読むのが好きで以前に作っていたフラワーレッスンを記録したホームページでも「読書室」ってページを作っていたのです。
でも仕事を辞めてからは何となく昼間っから本を読むのが後ろめたくて日の高いうちは本を読まないって決めてました。(^^;
でもその禁を破って・・・
破った理由は、そんな肩肘張るのは辞めようって最近思えてきたことと、昼間っから読まずにはおれない本に出会ったからかもしれないです。

前から村山由佳さんの本が大好きで・・・
わたしって一番好きな○○は?って聞かれても、例えば一番好きな花は?って聞かれてもなかなか一つに決めきれないんですよね。
でも一番好きな本は?って聞かれたら村山由佳さんの「君のためにできること」って答えようって決めてるんです。
つきつめて考えるとそれが一番なのかどうかまだまだ迷うところなんですけど・・・(^^;
とにかく一番好きな作家のグループの筆頭に村山由佳さんがいて、文庫が出ると速攻で買って読むことに決めてます。

春休みに沖縄から帰阪した友だちから「星々の舟」が文庫になってることを聞き早くゲットしたかったのですが、ようやく手にすることができて・・・
一気読みしてしまいました。
感動・・・っていうか感涙の嵐でした。。。

これは確か直木賞受賞作品でその時の村山さんのコメントでは、村山さんのお父さんが戦場体験者だということで戦争の話を聞いて育っていていつかそのことを本にしたいと思って・・・みたいなことだったと思うんです。
それを聞いた時からひたすら文庫になる日を待っていました。(^^;

読み始めると全然戦争話ではなくって(あれ?勘違いだったかな?)って思ってたんですが、最後の章になってあぁ、このことだったのか・・・って。
こういう大事なことを書いて残せるっていう小説家っていう才能を持った人ってホントにうらやましいって思いながら最後の方は涙タラタラ流しながら読んでました。
あとがきで「今、せっかく物書きという仕事をしていながら、あの戦争について――人間から有無をいわさず自由を奪い取っていくそれについて何も書こうとしないのは、これはもう、怠慢以外の何ものでもないんじゃないのか。」って書いておられて、
やっぱり村山さんのその感覚が好きなんだなぁって思いました。

でもこれは決して戦争小説でも反戦モノでもなく6つの章からなる一つの物語でした。
それぞれがいわゆるハッピーエンドじゃないお話でいながら、なんかかわいそうとかむなしいとかじゃなく前に向かっていけるお話でした。
途中から「星々の舟」っていうこのタイトルが納得・・・っていうかみんな一人ひとりが星々であって舟に乗って思い通りの進路にまっすぐ行けないけど漂って進むみたいな感じがしてきました。

とっても感動の涙の本です。     よかった~度=♪♪♪♪♪
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by kuroda-3 | 2006-06-01 22:20 | 本の話
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