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「黄色い目の魚」 佐藤多佳子:作 (新潮文庫)

実はこの本の第1章がなかなか進まなくてピンと来なくて、横っちょに放り出していたのです。
「嫌われ松子・・・」にどっぷり浸かった後、気がつくと次に読む本がない!
あわてて次のを注文して到着しているのを待っている間に、ごそごそと探し出して、まっ続きでも読んどこう・・・と、読み始めたのです。
第2章もチョッとスローペースだったけど、その次からはもうガンガンに!
えっ?こんな話だったのーーー?!って感じで、
よかったーーーー。コレ、読まなかったら損するところだったぁ!って感じ。

高校生が主役のかなり若いお話です。
こういう若いお話で、心惹かれたのを読むと必ず思うこと・・・
あぁー、なんで高校生の頃にこういう本を読んでおかなかったんだろう。。。こういうの読んでたらもっと大切なことをいっぱい考えながら前に進めたかもしれないのにぃ。。。って。
そう、いっつもわたしって自分の歩みに後悔してばっかりです。
・・・っと、ココでまた自分だけが後ろ向き人生なのか・・・って凹むところでしたが、
解説で角田光代さんもこんなふうに書いておられました。
「叶えられないのを承知の願いだけれど、もしできるならば、私はこの本を、高校生の私に手渡してあげたい。・・・・・・・」
それを読んで一安心。(^^;

で、わたしはこの若いお話からまっすぐな思いみたいなのをビンビン感じ取って、
この少年みたく「・・・・・・マジになると結果が出る。自分の限界が見えちまう。マジで勝負しなければ、なくすものもない。負けてみすぼらしくなることもない。・・・・・・」ってことに気がついた。
このお話の主役たちの3倍ぐらいの歳くったわたしがこの手のお話にイチイチ感動するのもチョッと恥ずかしい気もするけど、
今のわたしにズキンとくるお話でした。
                                  よかった~度=♪♪♪♪♪
by kuroda-3 | 2006-07-06 18:36 | 本の話
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