また短編集です。だんだん短編もいいやんって思い始めたわたし。(^^;
やっぱり松本清張はスゴイです。あぁ、おもしろなかったぁって思ったのが今までナシです。 さすがに随分前に書かれた本なので状況とかが古いんですけど、それはそれでその頃の空気が伝わっておもしろいです。 推理小説って、何故か若い頃は食わず嫌いっていうか読まず嫌いっていう感じだったのです。 その頃は推理小説って謎解きのお話っていうイメージがあったんですね。それで、あんまり興味ナシって感じでした。 でも初めて読んだ推理小説が誰のだったか宮部みゆきだったような気もするけど定かではないですが、 「事件」を題材にしてそこにかかわる人や社会が深く深く書かれているので、ホントに読んでいてどんどんはまっていきますね。 なのでこの本も久々、片時も放さず読みふけってしまいました。 ただ短編集の場合、一つのお話が終わった後は少なくとも10分くらいは間をおいて次のお話に行くことをオススメします。こんがらがりますからね。(^^; よかった~度=♪♪♪♪♪ ▲
by kuroda-3
| 2007-11-20 10:29
| 本の話
篠田節子さんの本を初めて読んだのは確か「女たちのジハード」だったと思う。それがとっても元気の出るようなお話で・・・
その後、「ゴサインタン―神の座」を読んで、「ハルモニア」を読んで・・・ 結構ぐったり疲れるのです。(^^; それは悪い意味ではなく、読むのにとっても重たいというか・・・でものめり込むというか・・・ その後、確かもう1つ2つ読んで、それは・・・・・・でした。(^^; わたしは基本、長編小説が好きでして、短編であまり感動した記憶はなく。。。 で、この本もたぶん借りる時には短編集と理解して借りたと思うんですけど、 読むときにはそのことをすっかり忘れてました。 1番最初のお話を読み終えたとき、なんだかすごく、えっ?えっ?どうなるのーーー? と思って次の章に移ったら・・・それは次の別のお話でした。 つまりそこでようやく短編集であることに気付いた。 それはつまり長編になりそうなくらい密度の濃い短編ってことなんではないでしょうか。。。 わたしはこんなに退屈しなかった短編集は珍しいって思いました。 人を羨む気持ちとか、自分の思い上がりとか、人の幸せを妬む気持ちとか・・・そんないろいろがとっても身につまされるお話の数々でした。 よかった~度=♪♪♪♪♪ ▲
by kuroda-3
| 2007-11-16 21:04
| 本の話
こういうジャンルを「捕物帳」と言うんだそうです。テレビではそういう時代劇みたいなのには全く興味がないんですけど、本になると別世界に入っていく感じがしておもしろいです。
その上、事件を調べていくのが「お初」という普通の人間にはない不思議な力・・・つまり超能力を持っているというのだから、なんでそんなお話をわたしが読んでみようと思うのか、それこそ不思議です。(^^; でもそこがまたやっぱり本の力というか、全くの別世界のお話なのにふと自分に振りかかってくる言葉があったり、考えさせられるテーマがあったりします。 そしてモチーフの一つに「忠臣蔵」も登場して、それがまた忠臣蔵を生んだ背景にも作者の考えみたいのが表現されていて。。。 そんなこんなをよくもまぁ一つのお話にまとめ上げることができるもんだなぁと、 さすが宮部みゆきはスゴイと思ったのでした。 たぶんまだ手にしていない作家の中にもスゴイ人が山ほどいるんでしょうけど。 よかった~度=♪♪♪♪ ▲
by kuroda-3
| 2007-10-27 17:44
| 本の話
あの映画で有名な「フォレスト・ガンプ」です。でも、わたしはその映画を見たことないのです。
なにやら超有名な映画でありながら。。。(^^; チョッと前もDVDを見てみる?って言われて、本を読んでからにすると断ってしまいました。 このお話は知能指数は低いけれど、いろんな分野で点ポイント的に才能に恵まれたフォレスト・ガンプが主人公です。 最初はそういう知的障害者みたいなところがお話のテーマなのかな?っと思ったら、いつしか、ベトナム戦争がテーマなのかなって思ったり。。。 途中で宇宙飛行士になってロケットが人食い人種の集落に墜落して・・・みたいな部分はあまりに荒唐無稽すぎて???って感じだったのですが、 不思議なことに次の展開が気になって・・・って感じで半分過ぎからは寸暇を惜しんで読んでしまうって感じでした。 裏表紙によると、フォレストは無垢な心のままに激動の時代を生きていく。世界中に社会現象を巻き起こした痛快な冒険談。 だそうです。 そうなんだぁ。。。世界中に社会現象を巻き起こしたんだぁ。 これは、冒険談だったんだぁ。。。 ともかく「フォレスト・ガンプ2」もあるそうです。でもわたしはツタヤにてまずこのDVDを見てたいと思います。 よかった~度=♪♪♪♪ ▲
by kuroda-3
| 2007-09-30 21:10
| 本の話
超有名なお話でありながら、あえて読まずに通り過ぎていたお話でした。
どうやら子どもが主人公のお話であるらしい・・・沖縄戦も登場するお話であるらしい・・・ってことから、アマノジャクなわたしはかえって読まんとこ。。。みたいに避けてましたね。 なんか教科書みたいに指針になる本が嫌なのです。ホントにアマノジャクなんで。(^^; で、教師もやめ一読者となり、教材化しようなんて下心もなくなり素直に読んでみよか♪って気になってようやく手にしたのでした。 結果は・・・・・・ 号泣こそ最後の方でしたが、読んでいる間中ずーーーっと涙にかすみながら読んでたって感じでしたね。(^^; 漢字がやたらと少なく、たぶんそれは子ども・・・高学年から中学生の子どもでも読めるようにって配慮なのかなとも思ったのですが、どうだろ?? 例えばわたしが10年前に読んでいてもこれほどズッシリこなかったかもしれない。 うん、文面は簡単そうだけど奥底を汲み取るにはある程度の年齢も必要なのかも。。。 でも子どもでも違う感覚で受け取れるかもしれない。そしてその後、5年後・10年後って読み返したらその都度いろんな感慨を抱くことができるようなお話です。 戦争とは・・・とか、命とは・・・とか、人間とは・・・とか、何かを学んでくださいねって思って読ませるのではなく、きっと読んでくれさえすれば何かを感じてもらえるはず。 そして本ってこんなに心揺さぶられるものなのか・・・ってきっと思うでしょうね。 そんな意図でなら子どもにもオススメって感じです。 今さら戦争のこと、沖縄戦のこと、生と死のこと・・・そんなこと考え始めてどうするねんって感じです。仕事に生かせるわけじゃなし。。。 でも読書って何かに直結させるためにするもんでもないですよね。 直結させようと思ったらまた違った感じ方になったかもしれないし。 コレを読んだからといって反戦活動家になるわけでもなく・・・たぶん明日からの日常もそう変わらないと思うんですけど、 とにかくこんな重い話をこんなに明るくキラキラ魅力たっぷりに書く人だったのですね。灰谷健次郎さん。(^^; 次はこれまた避けてきた「兎の眼」を読む??って感じです。 よかった~度=♪♪♪♪♪ ▲
by kuroda-3
| 2007-09-26 21:48
| 本の話
久々に恋愛小説を読みたいなぁと思って手にした本です。
そう。恋愛小説好きなんですが最近あんまり読んでなかったですね。ふと思ったりするんですが、恋愛小説を読むにはそれなりのテンションも必要です。(かな?) イーストサイド・・・って何が東側なのかと思ったら、隅田川の東側なんだそうです。 その東と西とではえらく事情が違うらしい。いわゆる山の手と下町なんでしょうか? そのあたりのニュアンスは大阪育ちのわたしにはピンときませんでしたが、チョッとは興味深かったです。 来年からはもう東京旅行はしないぞ!っていう決心もチョッとぐらつき、来年も東京ぶらぶら旅行してみよかな?って思ったくらいです。(^^; 50歳をとっくに超えたオジサンの恋愛です。思わず、うわって思ってしまいますがいつしかわたしもそこに近づいてるので、たぶん若い時ほどの嫌悪感もなく読みました。 相手になる女性は20歳代ですよ。またまた、うわっ!ですよね。 でもこの女性がなんとも謎めいていてその真実の姿みたいなのを知りたい気持ちにぐいぐいなってきてついに最後まで一気に読んでしまったって感じです。 やってしまいました。読みふけった一日。。。よっぽどヒマしてたんです。(^^; 何ていうんだろう。。。チョッと不思議な恋愛小説でした。 よかった~度=♪♪♪♪ ▲
by kuroda-3
| 2007-09-23 22:25
| 本の話
わたし、自分が同心とか岡っ引きとか長屋の差配人とかが出てくるお話にこんなに入り込めるとは思っても見なかったです。案外時代劇ドラマなんかも好きになれるのかもしれません。(^^;
すごくおもしろくて上巻の終わり頃からはまさに寸暇を惜しんでかじりつき状態になりました。 「ぼんくら」とは主人公ともいえる同心の仕事ぶりを指しているんでしょうけど、 そのぼんやり具合が大好きになってしまいますね。 っていうか、全然ぼんやりではなく、自分でぼーーっとするのが好きと思っているだけで、人としていい頃合い加減って感じがします。 シャカリキじゃなくでも思いやりっていうか心の温かさみたいなところからはチャンと行動してるし、人の好き嫌いの基準もあり人のスゴイところにはキチンと気付く。 って、コレじゃあどんなお話かわかんないですね。 裏表紙によると・・・著者渾身の長編時代ミステリーであり、「宮部ワールド」の傑作。っていうことです。(^^) よかった~度=♪♪♪♪♪ ▲
by kuroda-3
| 2007-09-22 22:48
| 本の話
妻夫木聡主演で映画になったお話です。映画は見てないんですけど。。。(^^;
でもわたくし何を隠そう妻夫木聡、大好きです。(^^;;; だからこのお話を読んでみたくって!しかも浅田次郎さんのお話も好きなんですよね。今までハズレって思ったことはありません。 裏表紙には「抱腹絶倒にして、やがては感涙必死。」って書いてありました。 でもねでもね、結局涙は出てきませんでした。 「壬生義士伝」では滂沱の涙でしたからね、ってことはそれよりは感動しなかったってことかもしれないですけど。。。 でもたぶん、泣ける時ってのは自分の心の状態もあると思うんですよ。 今のわたしはたぶん、泣けるだけの心の余裕もない状態だったって感じです。(^^; 泣けなくともお話自体はとっても興味深いものでした。 貧乏神、厄病神、死神・・・って面々が人間味あふれる人格で登場します。。。あっ、コレって宮部みゆきさんの「あかんべえ」でお化けが登場したみたいに。 そういう「人」を登場させて、人としての生き方みたいなのを考えさせてくれるところが似ているかもしれないですね。 ただ世界に入り込んで泣けなかった理由の一つには心の調子以外に、武家社会みたいなものにあまりにも予備知識がなくて、状況を理解するのにひと手間かかったのと、普段使わない漢字が多すぎて、ふりがなはついてるんですけど老眼メガネをかけても段々見えにくくなってきたからです。。。 あぁ、メチャメチャ悲しい。。。泣けてくる。。。 よかった~度=♪♪♪♪ ▲
by kuroda-3
| 2007-09-16 21:24
| 本の話
沖縄在住のうーーんと年下のお友だちからいただきましたの。。。(^^;ありがとうです。
恋愛小説の短編集です。短編の中でもうんと短くて1冊に10個のお話が入ってました。 10個あるからその中の2・3個はふむふむ・・・と共感しました。 でもグイグイはまるほどではなく、涙するほどでもなく。。。 そうか、短いお話で涙するってよっぽどでないとね。(^^; 久々の恋愛モノに触れてチョッと恋愛気分を思い出す・・・と、なるはずが。。。 なんでこんなに冷めてるんだろ、わたし。 気づきました。 ココに語られているのは30代前半の女性が主人公なのです! つまりもはや遠すぎるんですね。30代前半!!(笑) よかった~度=♪♪♪♪ ▲
by kuroda-3
| 2007-09-09 18:03
| 本の話
舞台は江戸時代から「鎖国」している“荻島”。言葉をしゃべるカカシ。嘘しか言わない画家。島の「ルール」として殺人を許されている男。。。。
なんて荒唐無稽なお話なんでしょう。 こういうのをシュールレアリズムっていうのかなぁ。でもわたし、文学史とか芸術のこと全然わかってないし・・・シュールな気もするけど、コレをホントにシュールって言っていいのかなぁ・・・なんてことを思っていましたら。。。 解説の一行目に「なんとシュールな小説か。」って書いてあったので、妙にホッとしました。(^^; ホントにね、シュールなお話なんです。オマケにこのしゃべるカカシが殺されていたりしますから。。。チョッとついていけません。 なのに、なんだか妙に惹かれてしまうんですよね。この“荻島”ワールドに。 そしてこの不思議な設定を通して何かをわたしに教えようとしてくれてるんじゃないだろか?って思いながら最後まで静かに読んでしまう。っていう感じのお話でした。 何を教えてくれたか・・・チョッとまだぼやけていてハッキリしません。 でもなんだかやさしい気持ちを受け取れるんです。 強盗だの殺人だの・・・チョッと引いてしまう言葉が氾濫しながらも、なんだか優しい&あったかい。 よかった~度=♪♪♪♪ ▲
by kuroda-3
| 2007-08-28 20:59
| 本の話
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